自分の運命や運命の相手を知ることの出来る占術、古代中国から長い年月を経て研究されてきた易学・易経について解説していきます。
■易うらないとは
易経とは今から三千五百年前に中国で誕生しました。
易は伏犠によって始められ、易は皇帝の学問として発展して来ました。その後周の皇帝の文王とその子の周公により大成されたことから、周易とも呼ばれています。その後「易経」という経典にまとめられました。
その後、泰の時代に、始皇帝による焚書坑儒という、それまでの歴史的価値のある貴重な文献が厳しい思想統制の下に文献が灰になってしまうという事件がありました。しかし易経だけはその難を免れ、以来現代に至るまで各分野の人々に広く活用され、素晴らしい遺産となりました。
中国の皇帝たちは国を治める過程で様々な困難に会った時に易に尋ね、答えを求め、易の教えを求めながら立派に国を統治されてきたとされています。
■大極と八卦・六十四卦の考え方
易は宇宙観や社会観を陰と陽の原理を根本として考えます。相反する陰と陽が一体となって大極を形成し、天の意思となりと考え、天人合一の思想が易の根本思想となります。
また八卦は中国の帝王伏犠が作られたと考えられており、彼は日々山や川などの地形を観察していました。天自然は天・沢・火・雷・風・水・山・地の組み合わせによって成るものとして陰と陽のシンボルを三つ重ねた姿で表しました。
その後周の国王である文王が自然も人生も多岐多様であるということから八卦では単純すぎるということで八卦を上下組み合わせることで、8×8=64の組み合わせが出来ました。これを六十四卦といいます。六十四卦にはそれぞれ固有の名前を卦名と言います。
八卦の基本的な意味
①乾=天(強い・高い・男性原理・支配)
②兌=沢(笑い・娯楽・口・喜悦・若い女性)
③離=火(美・光明・飾る・競争・美人)
④震=雷(奮起・活動・音・振動・活動家)
⑤巽=風(流動・情報・柔軟・優柔不断)
⑥坎=水(流出・底知れない・思想・教育者)
⑦艮=山(静止・慎重・高所・忍耐・頑固な人)
⑧坤=地(受容・従順・女性原理・一般大衆)
■易占いはなぜ当たるのか
易占はなぜ当たるのでしょうか。
当たるも八卦・当たらぬも八卦という言葉は皆さんも良く聞く言葉だと思いますが、易はあなたが知りたいテーマに対し今の運気を的確にアドバイス致します。
易は状況の変化に応じて占いの結果も変化しますのでより正しい方向へと導くことが出来るのです。
占いとはどのような人生であっても幸福は永遠に続くものではなく、またどんな不幸な目に遇ったとしてもそれもいずれは去っていくものです。
幸不幸は表裏一体でコインの裏と表のようなものと考えるとわかり易いでしょう。
幸福と感じるか不幸と感じるかはその人の心の状態次第とも言えます。
易占いに出た卦はあくまで「キーワード」を投げかけるだけであり、その回答を受け止めてどう行動するかは自分自身であることを認識しましょう。易経の根本思想は「変化」にあります。
また易経は今や世界中で愛されており、易の普及には分析心理学者のカール・ユングは易経を中国で生まれた科学の古典として深層心理の研究に役立てました。
易経は人間の意思の及ばない「運命」を占うものではなく、潜在意識からのメッセージを受け取って現実に活用するものであるとされています。
易は単なるまじないではなく、そこには四千年以上の人間の英知の集積があるのです。まさに精神分析の大家であるユングは易の規則性と素晴らしい心理的根拠を見事に見抜いていたのです。
■易占いの占い方と注意点
易経では64卦を宇宙のあらゆる事象を64のタイプに分類したものになります。易で物事の成り行きや判断を占う際に答えが導きやすいように、きちんとした質問を設定する必要があります。易占いは50本の竹の棒を使う筮竹による鑑定が主流でしたが、結果を得るのに時間がかかることなどから最近ではコイン・サイコロ・カードで占うやりかたが可能になってきました。
易で占うべき問題
易で占う場合は物事の条件や現実的な推論
を加え、最終的な決断を易に問います。安易な気持ちや疑いながら易で占うことは、正しい結果を得ることは出来ないので、その問題に対して真剣な気持ちで臨むべきでしょう。
易での質問の立て方の例
自分にとって本当に重要な出来事であり、出来るだけ肯定的な質問をすることが重要なポイントです。
- 自分にとってどのような会社に就職した方がいいのか?
- 今の投資の話に乗っても大丈夫か?
- どのような仕事が私に適職だろうか?
- 今お付き合いしている方と結婚するべきだろうか?
- 何か原因で健康を損ねているのでしょうか?
- 別れてしまった彼との復縁は出来るのか?
易では同じことを二度占ってはいけない
易で得た答えが気に入らないと、どうしても再度占ってみたくなることはありますが、易占いとは最後の決断や導きを得る為の行為なので、二度占うことはなりません。
「初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれば告げず」という言葉があります。
また易では不正なことや他人に危害を加えるような事を占うことはいけません。どうしても出た答えが腑に落ちない場合は1時間・2時間または1日・2日時間を置いてから占ってみましょう。
易は「気(氣)」の流れとともに変化しますので、時間的な経過で状況も変わる場合もあります。
易のサイコロでの占い方(例)
「用意するもの」…8面体のサイコロ赤1個・黒1個(サイコロの色は2種類用意する)サイコロ1個の計3つのサイコロで占います。上卦のサイコロを「黒」下卦となるサイコロを「赤」と最初から決めておきます。
①質問を立てる
自分の占いたいことを具体に心の中で念じながら手に3つのサイコロを持ち心が落ち着いた時に机上にパッとサイコロを転がします。こと時は出来るだけ静かな環境で雑念を払い、質問に集中します。
②上卦・下卦・爻を求める…
例えば8面体の黒のサイコロの卦が巽(風)で、赤のサイコロの卦が離(火)だとします。6面体のコウサイコロが3という場合はどのような結果になるのでしょうか。
上卦=巽(風)
下卦=離(火)
爻=3
37番 風火家人 3爻 という結果になります。
実際の易占いで占ってみた事例
質問
現在交際中の彼と結婚を考えています。このまま彼と付き合っていても大丈夫ですか?
出た卦
上卦=坎(水)
下卦=乾(天)
5番「水天需」という卦が出ました。水天需のキーワードは「待機」という意味があります。ここでは待つことを消極的には捉えずに、心の中で準備をしながら次の準備に備えなさいということになります。焦らず待てば事は成就するという解釈になりますので、相手の機が熟す時まで待ちましょう。ということになります。このまま今の彼と付き合っていても大丈夫であると易が告げているのです。
質問
別れてしまった元彼と復縁できますか?
出た卦
上卦=坤(地)
下卦=震(雷)
24番「地雷復」という卦が出ました。地雷復のキーワードは「戻ってきた春」という意味があります。易では「復」とはもとに戻ることです。この卦の意味は建設や物事の復興を意味し、恋愛や結婚では再婚や復縁にとっては吉卦となります。もし別れてしまっても仲直りやなり直しが出来るという意味になりますので、恋愛で復縁や復活愛を希望の人には「地雷復」は良い卦となるのです。
易占いで当たる占い師の見方、選び方
あなたは占いをするときにどのような基準で占い師を選定するでしょうか。世の中には本当にさまざまな占いが存在します。占い師とは人生の水先案内人という人がいますが、まさに占い師の使命とはご相談者の方が幸せになるためにはどのような道がよいのかを見つけ、その道を示すことにあります。具体的に当たる占い師とはどのように見分ければよいのでしょうか。
鑑定で多くの経験をこなしている
当たる占い師というのは総じて直感力が非常に優れています。
常人は持ち合わせていない第六感が強いため、同じように占い鑑定をしていても、視えてくるものが非常に鮮明なのです。
とはいえ、そんな直感の優れた才能のある占い師であっても、経験の豊富さはとても大切です。
どれだけ多くの鑑定をして多くの相談者の運命や未来をみてきたか、が重要です。
鑑定歴の長さや有名占いサイトに在籍していることは、鑑定をしてきた経験の豊富さの1つの指標になるでしょう。
占いの鑑定料金が適正な価格である
最近ではワンコインというような低料金で占いを利用できることもあり、利用者もとても利用しやすい料金ではあると思います。ただ占いの経験がありそれなりの実力がある方は実力に見合った価格を設定していると思います。占いも低価格だと薄利多売的な感覚もあるのでその部分を判断する必要があるかと思います。(※あまり高額も要注意です)