ルーンとは主にスカンジナビア半島を中心に北欧で古代から中世にかけて用いられてきた神秘的なアルファベット文字のことを言います。
この文字を使った占いは広く欧米で愛用されており、ルーン文字は神秘的であり、非常に的中率の高い占いとされています。
ルーンとはケルト語で秘密・ささやくといった意味を持ちます。
ルーン文字は直線を組み合わせた文字で、石や木片に彫りやすい形となっています。
このルーン文字にはひとつひとつ意味があり表音文字といって音を果たす役目をもっていて、ひとつひとつの文字に魔法の力と意味が込められているとされています。
当時北欧の人々にこのルーンがどのような形で占いに使われていたかという確たる資料は残念ながら残されていません。
ただ北欧神話の中に詩の中から考察すると、北欧の人々がこのルーンを神聖な魔力を呼び起こすためにルーンが使われてきたことがわかっています。
このルーンを紐解くには北欧の神話が謎を紐解くカギとなっています。
中でも北欧の神々の世界を語る古詩「エッダ」によると、ルーン文字は偉大なる神、オーディンが自らの身を犠牲にして生み出したのだとされています。
そして自らが犠牲にして体得した神聖なる文字は古代ゲルマンの社会においてはごく一般的な文字として使われてきた他に、もう1つは魔術的な方法でルーン文字が使われて来ました。
1つは神々の意思をうかがう道具として使われ、もう1つは奇跡を呼ぶための魔法のシンボルとして使われてきたという貴重な記録が残っています。
当時の記録から、北欧の人々はルーンの儀式の際、木片に神聖な印(※この印がルーン文字だと推測されている)を刻み、それを白い布の上に投げる。
そして空を仰いでその1つの木片を拾いあげ、その印によって神意を占うというものだったそうです。
ルーン占いとはこのように木片や石に刻んだルーン文字を投げて(キャスト)占うのが基本的な占い方となります。
ルーン占いの事を今でもルーンキャスティングと呼ぶのが一般的になっています。
現在ではルーン占いの方法としては様々な方法があり、パワーストーンにルーン文字を刻んだものや、木のチップにルーン文字を刻んだもの、またタロットカードと同じようにルーンカードも売られています。
どのようなもので占わなければならないという決まりはありませんが、自分に最も合った道具を選び占ってみることが重要です。