スピリチュアル世界ではお馴染みの概念「ワンネス」について解説します。
ワンネスは英語のOnenessという単語で、oneness of the universe(宇宙[万物・森羅万象]の一体性)やexperience oneness with God (神との調和を感じる)などのような文脈で使われます。
ざっくり言ってしまうと、「自分も他の人類も本当は1つであり、全てが自分自身である」という考え方です。
ただこれだけ聞いても、「そんな馬鹿な」「なんか嘘くさい」と思う方もいらっしゃいますよね。ですので、もう少し深く解説してみましょう。
人間という存在を構成するもの
ワンネスの概念を理解するには、まず人間という存在を理解する必要があります。
人間は皆、肉体と魂(霊体)から構成されています。(厳密には、その接合部分にアストラル体がある)
白い背景や黒い背景に手を開いてかざし、両目をぼんやりと開き、眉間の上に真ん中の目(サードアイ)があるようにして手を立体視することを続けると、指の先からモヤモヤした霧のようなものが見えてきます。これはあなたの幽体から発せられる幽質エネルギー(オーラとも呼ばれる)です。
※肉体からは、熱エネルギーが発せられています。
肉体は五感と脳により思考を生み出す一方で、霊体は直感などと呼ばれる「潜在意識」です。
この魂(霊体)と幽体の存在は、スピリチュアル的な考え方であって、科学的に証明されてはいないのですが、近年の科学の発展により少しずつ解釈が進んでいます。
量子力学の世界では、実験の結果から「人の意識はフォトンという素粒子の一種であるであり、他の素粒子に影響を与える」という仮説が出ています。
素粒子というのは、全ての物質を構成する最小単位のことで、4次元以上の宇宙から地球に飛来しているエネルギーでもあります。
世界最大の宇宙素粒子観測装置のスーパーカミオカンデは有名ですね。
つまり人間の潜在意識は素粒子であり、物質として存在しているということです。3次元物質ではないので形は見えませんが。
これを踏まえると、人間は、3次元物質の肉体と4次元以上の潜在意識(フォトン)から構成されている存在と言えるかもしれません。
全ての魂はひとつの存在
この宇宙は、爆発的膨張ビッグバンによって138億年前に作られたと計算されています。
ビッグバン以前は、この宇宙に存在する全ての素粒子は1箇所に集まった1つの存在でした。
この地球には、ビッグバンによって飛び散った素粒子が、宇宙から注がれ続けています。我々一人一人の潜在意識も、この素粒子から形成されています。
上図のように時間軸の存在する4次元世界では、過去現在未来は分断されておらず、すべてが「今」の世界です。ビッグバンによって宇宙が膨張しているのも正しければ、宇宙は一つの存在へと収縮しているのもまた正しいです。
地球人の考える現在の宇宙とビッグバン前の小さな一つの宇宙は同時に「今」存在しています。
この宇宙に存在する全ての生命体・意識体・物質は、元々1つの「ワンネス」だということです。
人間はエゴを持つことで、ワンネスを実感しづらくなっている
フォトンで形成される意識は、人間だけでなく、動物や植物、地球自身、さらに宇宙にもあるものです。4次元以上の高次元のものなので、時間軸を移動しお互いに繋がって通じ合っています。
人間も2歳頃までは潜在意識をメインに生きているため宇宙意識とつながっていてワンネスを実感しているそうですが、成長することで「自我(エゴ)」が芽生え、他人と自分が違うことを認識し、宇宙意識から切り離されます。
人間は他の動物よりも脳が非常に発達しているため、潜在意識は奥に引っ込み、肉体と脳(それによるエゴ)で生きるようになります。3次元的な生き方ですね。
人間が、他人から認められたいと自分の存在を叫び続けるのはワンネスから切り離された喪失感や寂しさから来ていると言われています。
エゴとワンネスの世界をいったりきたりする人間
「超個体」という言葉があります。
多数の個体から形成され、まるで一つの個体であるかのように振る舞う生物の集団のことである。
通常、同種で構成される個体群やコロニーをさすが、異種集団を超個体と見なすこともある。
引用:Wikipedia
アリやハチ、ワタリドリの群れなど、個体の集団自体が1つの意識を持っているかのように振る舞う現象を表す言葉です。
地球上の様々な生物で、言語以外の意識の交流が観察されていますが、このテレパシーのような意識交流は実は人間でも観察されています。
1882年にケンブリッジ大学ワッカーマンらによる、脳波測定とfMRI(機能的磁気共鳴画像法)を駆使した実験では、「二人の隔離された人間の間で脳活動が同期発生する」ことを肯定する結果が出ています。
同様に、米国カリフォルニアのノエティックサイエンス研究所のディーン・ラディンによる実験では隔離されたカップルの脳波を測定し、「何らかの、未知の情報的あるいはエネルギー的交換が、隔離された人々の間で存在する」ことを肯定する結果が出てきます。
心理学の大家であるユングは深層心理を分析する上で、集合的無意識を最も重視していました。
そして研究結果をまとめた著書の中で、「人間の意識同士は実は、集合的無意識(collective unconscious)によって、そもそも交流している」ということを述べています。
宇宙意識ワンネスから切り離されたとはいえ、人間も潜在意識によってわずかに人間同士の繋がり、地球意識との繋がり、宇宙意識との繋がりは保っています。
まれに繋がりを非常に強く保ったままの人がいて、超能力者や霊能力者、占い師などになっています。
人類のアセンションによりワンネスに目覚める人が増えている
2016年以降、地球が3次元から5次元に次元上昇の真っ只中にいることで、地球人にもアセンションが始まっていると言われています。
アセンションが始まったキッカケとしては、
- 2012年に地球がフォトンベルトに突入したことで波動周波数が高まったため
- 地球の意識ガイアが、自らを浄化しようとして揺れ動き、自然災害などを起こしながら5次元の自分へと生まれ変わろうとしているため
- 人間が生み出した現代物理学(特に量子力学)による先端テクノロジーによって、物質世界から精神世界へ変化している過程のため
などの理由が言われています。
アセンションを簡単に言うと、肉体と脳によるエゴの思考がメインの3次元な生き方から、潜在意識とワンネスの感覚であるハイヤーセルフがメインの高次元の生き方にシフトしていくことになります。
スピリチュアル世界に詳しい人達の間では、ここ数年、非常に活発にアセンションに関する議論が行われていますが、スピリチュアルにあまり興味が無い人達の間にも兆候が見られています。
ツインレイと出会う人が増えていること、スターシードを持つスターピープルが増えていること、ヴィーガンなど人工的な添加物のある食べ物が世界的に嫌われ始めていること、ヨガや瞑想などの精神性を高めるムーブメント、物理的な物質社会である資本主義の行き詰まり、セクシャルマイノリティを許容する世界の流れなどです。
人間同士がエゴをぶつけ合って戦ったり、地球環境を痛めつけたりといったことはワンネスに目覚めると、自分自身を痛めつけているようなものです。
アセンションを達成してワンネスに目覚めることが今私達一人ひとりに重要なことだと感じます。
アセンションについては下記記事も参考にしてみてください。