地球の次元上昇にあわせて人類にアセンションが進み、最近の子供の価値観は親世代からするとガラッと違っています。

2000年以降生まれの子供にはインディゴチルドレンやクリスタルチルドレンも多くいらっしゃるはずですが、古い価値観の枠組みに心が閉じ込められることで、インナーチャイルドが傷つきアセンションをしないまま引きこもってしまう可能性があります。

子供のインナーチャイルドを傷つけずにするように、このアセンション時代における子育てで気をつけるべきポイントを解説します。

インナーチャイルドとは

インナーチャイルドとは、通俗心理学や分析心理学でしばしば使われ、その人物の内にある「子供のような側面」といった意味です。

思春期までの子供時代に体験して学び脳に記憶したものなどから構成され、顕在意識に従属して半独立している、その人のパーソナリティを形成する一部分です。

心理学の大家であるユングが「Divine Child Archtype」のなかで提唱した概念とほぼ同じです。

※ただしユングはインナーチャイルドという用語は使っておらず、正式な心理学用語ではなく、自己啓発などの通俗心理学での用語です。

インナーチャイルドはしばしば子供時代の辛い体験などによって傷つけられます。インナーチャイルドが傷つくとトラウマとなって大人になった後もその人の性格や行動に大きな影響を与えます。

日本では、精神科医の斎藤学によって、アダルトチルドレンという用語が提唱されましたが、アダルトチルドレンは傷ついたインナーチャイルドを持っている大人のことを指しています。

子供は2~3歳くらいから自我(エゴ)が育ちはじめ、自分と他者は違うのだという感覚のもと、承認欲求などを生み出します。

家族システムの危機や、親との関係での何らかのトラウマ、過度に「いい子」でいることを余儀なくされたなどの経験によって、承認欲求が満たされずインナーチャイルドが傷つき、他者の期待に過剰に敏感になり、自己のアイデンティティが不安定になり、生きにくさやPTSD(心的外傷ストレス性障害)に悩むようになります。(参考Wikipedia)

例えば女の子が父親から十分な愛情を受けられずに、「自分を認めてほしい」という承認欲求が満たされないままになってしまうと、大人になっても多くの男性からの愛情を求め続けるようになってしまったりします。

傷ついて満たされなかったインナーチャイルドは、ずっとエゴを暴走させ、その人をアセンションから遠ざけてしまうわけです。

アセンション時代の生き方を理解する

2016年以降特に急速に人類のアセンションが進んでいます。

アセンションとは、肉体と脳が生み出すエゴと顕在意識のみで生きる三次元世界から、魂(潜在意識)と肉体を調和させて生きる5次元世界へと移行していくことを意味します。

様々な世界の変化がこの次元上昇と連動しています。ツインレイと出会う人が増えていること、スターシードを持つスターピープルが増えていること、ヴィーガンなど人工的な添加物のある食べ物が世界的に嫌われ始めていること、ヨガや瞑想などの精神性を高めるムーブメント、物理的な物質社会である資本主義の行き詰まりなど、セクシャルマイノリティを許容する世界などが一例です。

肉体や物質的なものを重視する価値観から、より精神的なものを重視する価値観に大きくシフトしています。

こういった価値観が大きくシフトしている時代に生まれた子供ですから、今までに見ないような子どもたちがどんどん増えてきます。

遠い宇宙からの意識体スターシードをもつスターピープルも非常に増えています。1980年以降生まれの世代にはインディゴチルドレンや、1995年以降生まれのクリスタルチルドレンなどです。

参考:インディゴ・チルドレンとクリスタルチルドレンとは

 

アセンションが進んだ波動の高い生き方の一つの大きな特徴は、「ワクワクすることを追求し本来の自分自身であること」です。

古い価値観から自由になり、エゴを超越して本当の自分に気づき、本当の自分を肯定、受容し愛することで、世界への無償の愛に目覚める。そんな力を生まれながらに持っているのが今の子供達です。

子供のインナーチャイルドを傷つけない子育て

それではアセンション時代に子供のインナーチャイルドを傷つけないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。

下記にチェックポイントを記載していきますが、まず前提となる考え方を紹介します。

下記の表はアメリカ精神科医デヴィッドホーキンスによる意識レベルと感情の対応度をまとめたものです。

表の下にある感情に満たされているほど、波動が低いのですが、自我に振り回されるほどこれらの感情が起こりやすくなるのは誰もが経験があるのではないでしょうか。

恥や悲しみ、欲望、恐怖、怒り、プライドといったエゴから生み出される感情をコントロールして抑え、

未来を恐れず勇気を持って、自分や他人を受容して赦し、無償の愛を育むことが波動を上げる道ということが、精神医学の観点からも言われているということです。

 

これは精神エネルギーが高い幸福な生き方をするためのアセンションの指標ですが、子育ても同様になります。

子供が、表の下にあるネガティブな感情に満たされないようにして、ポジティブな感情を持って生きられるようにサポートしてあげるのが、アセンション時代の子育てと言えます。

子供の考えを否定せずに傾聴する

「自分を認めてほしい」というインナーチャイルドの叫びをしっかり聞いてあげる必要があります。

子育てをしているとイライラしてしまったり、何十年と生きてきた自分の価値観や体験から、子供の考えを頭から否定して黙らせてしまうことがありますよね。

でもどんなに浅はかだと感じても、子供は子供なりに一生懸命考えてある考えに至っています。

それをしっかりと聞いて理解してあげることが大切です。

何を言っても認められずに否定されたり怒られたりするようになると、お子さんは徐々によく嘘をつく子になっていきます。

褒めて自信を持たせる

些細な達成でも、それが例え親であるあなたが設定した目標に届いていなかったとしても、心から褒めてあげることで自信をもたせて上げましょう。

「自分はしっかりやれている」という自己効力感は、生きる活力となり、次の努力へのモチベーションとなります。

ワクワクすることを見つける手助けをしてあげる

アセンションをするためには「本当の自分を見つけ、肯定し、受容し、愛すること」が大切だと言いました。

「本当の自分を見つける」には自分が本当にワクワクすることを見つけることが必要になります。

何かに興味を持って、その興味を持ったことをやっているときの興奮する感じ。これを味わわさせてあげることが大切です。

色々な習い事にトライさせてあげるのもいいでしょう。すぐに飽きてやめてしまっても叱る必要はありません。

何かをトライした記憶は残り、いつかそれがきっかけになって燃えることに繋がるかもしれません。

焦る必要はありません。いつか得意なことが見つかるときが来るはずです。

ワクワクすることの大切さは、世界的に有名なスピリチュアリストのバシャールも何度も言っています。

参考:スピリチュアル界で有名なバシャールについてまとめました

喜怒哀楽をしっかり親の前で表現させる

お子さんが本当の自分を引っ込めてしまって、喜怒哀楽を親の前で表現できなくなっていると感じるなら、要注意です。

無理やり喜怒哀楽を表現させることはもちろん出来ませんが、それを出来なくさせていると感じられることを取り除いてあげる必要があります。

「本音を言うと怒られる」「何をやっても否定される」といった体験があるのかもしれません。

いい子にさせようとしすぎない

精神科医の斎藤学さんは、過度に「いい子」でいることを余儀なくされた子はアダルトチルドレンになりやすいと言っています。

親の目からすると、言うことをよく聞いて、しつけがしっかりされているいい子に育てることが、子育ての成功だと思いがちですよね。

でも子供にとっての幸せとは、十分な愛情がそこにあって、自分を肯定でき、自分が本当にワクワクできることに夢中になれるということなのではないでしょうか。

もちろん言うことをしっかりきくしつけも大事ではありますが、過度になって子供がいい子でいないと親に認められなくなってしまうと感じさせることのないようにバランスが必要です。

他人や世間の目を気にしすぎない

人を三次元的な世界に縛り付けるものです。

近所の人たちへの見栄や他人からの評価などが子供の教育に影響を与えていないでしょうか。子供には親のその感覚はしっかり伝わり、受け継がれていきます。

ただし、当然ながら公共の場で他人の迷惑にならないようにするといった公の精神の教育は別の話で大切なことです。

ここで言うのは「他人からの評価」や「他人から押し付けられた価値観」が、人生の行動に影響を与えてしまっていないかということです。

これらのものは、恥やプライドなどの感情を起こし、人を波動エネルギーの低い状態へ縛り付けます。

兄弟間で比較する言葉や態度は避ける

子供にとって、一緒に暮らして親からの愛情をシェアする兄弟の存在はとても大きいものです。

もしお子さんに兄弟がいるのであれば、兄弟を比較するような言葉や態度は絶対に避けなければいけません。

複数のお子さんが全く同じであることはありえず、それぞれに個性があって、勉強の良し悪しやスポーツの良し悪しにも必ず差が出ます。

お子さんが兄弟に対して優越感や劣等感を感じないように、ありのままのお子さんをそのまま受容してあげる態度が大切です。

 傷ついてしまったお子さんのインナーチャイルドを癒やす方法

もしお子さんが、既に傷ついたインナーチャイルドをお持ちだと思われる場合は、思春期を過ぎて大人になる前に癒やしてあげる必要があります。

優しく抱きしめてあげる機会を増やす

インナーチャイルドを傷ついてしまったお子さんは、「自分を認めてほしい」「自分を無条件に受け入れてほしい」と心のなかで叫んでいます。

優しく抱きしめてあげることは、自分が愛されている、ここにいていいんだと感じさせてあげられます。

Free Hug(フリーハグ)という町中でお互いにハグをしようというムーブメントもあるように、抱きしめることの心に与える癒やしは大きいものです。

日本の文化はなかなか抱きしめることをしない傾向がありますが、海外ではHugは至って普通のもので、大人になってもしますね。

日本人の幸福度が低い理由に、ハグが生活の中にほとんどないことも関係するのかもしれません。

生まれてきてくれた感謝を伝える

インナーチャイルドが傷ついている人は、生まれてきてよかったのだろうか?なんのために生きているのだろうか?という疑問を抱えています。

この世界に居て良いんだ。自分の居場所はここなんだ。と理解してもらうために、生まれてきてくれた感謝を伝えてあげることが大切です。

もし一度でも、「生まれてくるべきじゃなかった」とお子さんが感じてしまうような出来事があったり、そういった言葉をぶつけてしまったことがあるのであれば必ずです。

「あなたが居てくれることで、私達はこんなに幸せなんだ」といったことを伝えてあげましょう。

世間体や常識は大切じゃないことを伝える

ムラ社会と呼ばれる日本では特にですが、他人からどう見られるか、常識的に考えてどうなのかという観点から、子育てをしたり、子供の行動の指針としてしまいます。

近所の人たちへの見栄や他人からの評価などが子供の教育に影響を与えていて、既にお子さんが、親も含めた他人からの評価に人生が縛られてしまっているようでしたら、

お子さん自身のやりたいことやワクワクすることが一番大事なことだということを伝えてあげる必要があります。

親からの愛は、親の思ったとおりの人生を歩んでいるからこそ得られるものだという誤解を解いてあげなければいけません。