私達の魂(意識体)が地球で肉体を持ったタイミングで忘れてしまったことの一つに、「自分の魂の持つ使命」があります。

もっと簡単に言うなら「人生の目的、目標」のようなものですね。

参考:私達が生まれる前に忘れた魂が知っている3つのこと

 

現代社会を見ていても、幸せそうに命を燃やして輝いている人は、みんな自分のやるべきことを見つけて、それに対して全力で努力をしていますね。

でも一方で、この自分のやるべきことがわからずに、燃えられずにくすぶってしまっている人も多いのも事実です。

本記事では、この自分の魂が持つ使命についてもう少し詳しく解説します。

人類共通の使命とは

個人個人の使命を知る前に、前提としてこの地球に降り立った人類はみんな共通の使命を持っています。

それは「無償の愛を育むこと」です。

あえて「無償の愛」と書いたのは、見返りを求める愛は本当の愛ではないからです。

自分が愛してもらいたいから愛するとか、自分の寂しさを埋めるために愛するとか、こんなに愛しているのだから同じくらい愛してほしいとか、

無意識にでも心のどこかに見返りを求めるエゴがあれば、それは無償の愛とは呼べません。

エゴを超越して、他人も自分自身であるというワンネスの感覚を持つことで無償の愛が育める。だからこそ至るには非常に難しいものなんです。

他人を幸せにすることで自分を幸せになれます。

私達のこの地球での三次元の人生では、様々な試練が待っています。この試練は、前世からの因果、カルマに関係していますが、この試練に向き合って解決し幸福に変えていくことで、カルマが浄化され、少しずつ無償の愛へと近づいていくわけです。

すべての人類が無償の愛へたどり着くための道を歩んでいます。

人が生まれてきた理由

そもそも高次元の意識体であった私達が、なぜわざわざ人として地球に生まれてきたのでしょうか。

それはもしかしたら統合から分離、分離から統合へとサイクルしている宇宙全体の大きなシステムのためなのかもしれません。

 

この宇宙は、約138億年前にビッグバンによって出来ました。

ビッグバンの前は、宇宙に存在する全ては一つの小さな粒でした。そこは時間すらも存在しない世界だったそうです。

ビッグバンによって膨張を初めた宇宙は、世界を分離させはじめました。

陰陽、上下、左右、プラスとマイナス、ポジティブとネガティブ、明暗、善悪、熱冷など世界は二元的に分離されました。

人間も肉体を持って生まれ、育つ段階で、男女に別れ、エゴによって自己と他者に分離されます。

分離されることによって、お互いの存在をより強く実感できるようになりました。

 

一方で、宇宙は時間軸を移動する4次元で捉えれば、膨張していると同時に収縮もしているとも言えるわけです。

つまり宇宙は世界を分離させていると同時に統合もさせています。

人間が生まれ、エゴを持って他者と分離し、人生の体験を通してカルマを浄化させ、より成長した魂をもって、ワンネスの感覚に気づいて無償の愛を育む。

これは、宇宙全体に組み込まれた分離と統合のプロセスといえます。

自分の使命とは

魂は地球で肉体を持つにあたって、「全体のためにこんな役割を果たしたい」と目的・目標を持って生まれてきます。

1~2歳までで育つ、肉体の五感と脳の顕在意識が強すぎるため、潜在意識が覚えていたこの役割は残念ながら忘れられてしまいます。

最近では、地球外から来た魂スターシードを持つ人が増えていますが、彼らもこの地球の次元上昇のタイミングで、人類のアセンションに貢献するためにそれぞれの目的を持って来ました。

ライトワーカーとして、アセンションの光を多くの人に見せて導いていく目的の人もいれば、オリジナリティの才能を発揮して地球の技術的進化や精神的進化に貢献する目的を持つ人もいるでしょう。母として、父として、子供に愛を注ぎ育てることが目的の人もいるでしょう。

個人個人がどんな目的を持っていても、一つ知っておきたいのは、最終的な目的は「無償の愛を育むこと」という人類の使命に帰結するということです。

使命をもう少し簡単な「やりたいこと」と言い換えて、本当にやりたいことを想像してみましょう。

最初のうちはもしかしたら「お金を沢山稼いで、海辺の豪邸でゆっくり暮らしたい」「世界中を旅行して周りたい」といった個人に根ざした願望が想像できるかもしれません。

ですが、もう少し深く想像してみると、実際にそれを達成してしまったら、おそらくすぐに飽きたり、満足感が得られなくなるはずなんです。

アメリカで数十億の宝くじを当てて億万長者になった人の10年後を追跡した調査では、大半の人が散財して元の資産状態に戻ったり、友人をなくすなどの不幸になってしまったという結果もあります。

人間は、物質的に完全に満たされたとしても、精神的には満たされ幸福になれません。

そして突き詰めると、「人のために何かをしたい」「人類に貢献したい」と考えます。多くの経済的に成功した人が、慈善事業や寄付などをするわけです。

魂が持っている目的が「無償の愛を育むこと」だからです。

使命は様々な魂との交流の中で見えてくるもの

先程書いたように、私達のこの地球での三次元の人生では、様々な試練が待っています。この試練は、前世からの因果、カルマに関係していますが、この試練に向き合って解決し幸福に変えていくことで、カルマが浄化され、少しずつ無償の愛へと近づいきます。

そして個人としての自分の使命も、この過程の中で見つかるものです。

人生において何かしらの協働をすることを約束したソウルメイト達や、あなたの進む道が間違っている時に指摘をするディヴァイン・コンプリメント、ロマンティックな関係を約束された周波数の近いツインレイ・ツインフレイムなど、様々な魂たちとの交流があります。

彼らとの関係と試練の中でアセンションが進み、少しずつ「本当の自分」が見えてくるはずです。

人生100年の時代と言われている昨今、本当の自分の使命を知って人類に貢献するのは、人によっては最後の30年くらいかもしれません。

20代、30代、40代で本当にやりたいこと、使命がわからないのは全く問題ないことです。

自分の使命を知る方法

では自分の使命を知る手がかりとなる具体的な方法は何があるでしょうか。

本音の思いを書き出す

毎日20分、自分の考えたことをひたすら文字にして書き出すという方法があります。

1980年代に生まれた心理療法で、生みの親はジェームズ・ペネベーガー博士によるエクスプレッシブ・ライティング(筆記開示)です。

一切の制限を設けずに、ネガティブな感情も含めて全てを書き出します。誰かに見せるものではないので、「こんな事書いたらやばい」とか思わずに全て書き出します。

心理学的には、これを毎日続けることでストレスが軽減し、ネガティブな感情が起こりづらくなったりと様々なメリットがあります。

 

また、GTD(Getting Things Done )という、アメリカのコンサル起業家であるデビットアレン氏が考案した3時間ノートに感情を書き続けるという方法も同時に取り入れると、より効果が高いです。

やってみるとわかりますが書き続けていると、次第に書くことがなくなってきます。

最初のうちは、脳による整理された思考や感情を書いているのですが、次第に「○○の映画が面白かった」「○○が食べたい」「○○に行きたい」「小学生時代に○○が好きだった」といったように、脳で整理される前の感覚的なことがアウトプットされるようにもなります。

よりスピリチュアルな潜在意識を働かせることで、本当の自分が認知しやすくなってくるはずです。

瞑想の習慣をつける

上記した潜在意識をコントロールするという意味では、瞑想も非常に効果的です。

潜在意識をポジティブにしていくためには、

肉体と脳によるエゴの支配から抜け出し、潜在意識をメインとした生き方にシフトしていくことが大切です。

これは、ブッダもその瞑想法の中で同じことを説いています。

「感情というのは、心が生み出しているのではなく、外部から刺激を受けた肉体(エゴ)が呼び起こしているもの。
自らの感情と肉体の反応を極限まで観察することで、心がエゴを支配できるようになり、意識が宇宙と繋がる」

毎日30分の瞑想でより潜在意識をコントロールしやすくなるはずです。

外部からのコントロールから抜け出す

自分が自分であること、自分がどのように生きていくのかをしっかり気づいて理解していくことが必要です。

多くの場合、「本当の自分」に目覚めるために重要になるのは、古くなった慣習や常識など、他の人のジャッジに人生をコントロールされないことです。

何か興奮できる本当に好きなやりたいことがあるのに、古い常識や他人の心無い言葉などで諦めてしまうのが、その人にとっても、人類全体にとってもとてもマイナスなことです。

顕在意識によるエゴは、他人からの評価に非常に敏感に反応します。しかし潜在意識である本当の自分が持つ目的が大切なことです。

 

また物質世界を突き詰めた現代の資本主義社会では、他人から資本やエネルギーを搾取しようとされることが非常に多いです。

そういった搾取をされないようにすることが大切です。

ところが、私達はこの世界で生きていると自分がコントロールされていることになかなか気づけません。

テレビを見たり、CMや広告を見たりして、本当は欲しくないものを欲しいと思い込まされたり。

本当は残業しなくて良いはずなのに、会社の雰囲気的に残業しなきゃいけないと思い込まされたり。

ツイッターやfacebook、Instagramなどで、他人からの評価に常に一喜一憂したり。

自分があるがままに生きることは自分本位で生きることで、他者から自分の人生をコントロールされていては達成できません。

肉体と脳による思考に振り回されないようにする

思考というのは、肉体の五感が外部からの刺激を受け取って脳に伝達して脳によって生み出されます。

つまり思考に振り回されて生きるということは、三次元的な物質世界での生き方です。

一方で、意識や直感(潜在意識)は、脳で考える思考ではなく、霊体によって生み出される素粒子です。

量子力学では、人の意識(素粒子)によって、物質世界の状態(素粒子)が変化することが実験の結果で出ています。

引き寄せの法則や「考えていることが実際に起こる」というのもこれですね。

つまり、意識や直感に従って生きるということは、より高次元の精神世界での生き方になります。

生活習慣を良くする

なんか当たり前な健康法のようなことですが、生活習慣を良くすることはとても大切です。

先程書いた通り、私達の感情や思考は、肉体から始まっているため、肉体が健康でないとどうしても思考がネガティブに乱れます。

加工食品や防腐剤、添加物が含まれている食事を多くとることで身体に自然以外の不純物をどんどん摂り込んでいます。砂糖や精製された小麦粉、化学調味料は人間の脳に快楽物質を分泌させる麻薬のようなものだったりします。

もちろん現代社会で生きる以上、全く摂取するべきでないと言うつもりは毛頭ありませんが、気をつけて減らしていく努力をすると、肉体が落ち着き、より精神的な活動が活発になります。

加工食品はなるべく避けて自然の食材を調理して食べ、ヨガやエクササイズをして身体を整えるくらいの簡単なところでも効果大です。